英語を勉強していると、「day’s」と「days」の使い分けに戸惑った経験はありませんか?どちらも「day」という単語から派生した形ですが、実は意味も使い方もまったく異なります。
SNSや日常英会話、学校の英作文など、あらゆる場面で出てくるこの2つの表現。
間違えて使ってしまうと、意味が通じなかったり恥ずかしい思いをしてしまうかもしれません。
この記事では、「day’s」と「days」の違いを初心者にもわかりやすく解説し、それぞれの使い方、文法的な意味、実際の例文までしっかり紹介します。
さらに、「days’」や「100days」などの紛らわしい表現についても触れながら、正しく自然な英語表現が身に付くよう丁寧にご解説していきます。
day’sとdaysの違いとは?混乱はなぜ起こるのか?
「day’s」と「days」は、英語学習者が混乱しやすい代表的な単語の一つです。どちらも一見似ていて、使う場面も多いため、違いをきちんと理解しておかないと誤用につながります。
まずは、なぜこの2つの表現が混同されやすいのかを探ってみましょう。
「day’s」と「days」の違いを簡単に整理しよう
表現 | 文法上の種類 | 意味 | 使用例 |
---|---|---|---|
day’s | 所有格 | 「1日の〜」 | a day’s work(1日の仕事) |
days | 複数形 | 「複数の日」 | three days later(3日後) |
このように、「day’s」は何かが「1日に属する」ことを示す所有格であるのに対し、「days」は単に「複数の日」を指す複数形です。意味も文法的役割も異なるため、使い分けには注意が必要です。
よくある混同例と誤用
英語学習者の多くが、「day’s」と「days」を似たような意味で使ってしまう場面があります。
例えば、
- × It was a hard days.
- × We need a days notice.
このような誤用は、「所有格(day’s)」と「複数形(days)」の区別がついていないことが原因です。本来であれば以下のように書くのが正解です:
- ○ It was a hard day’s work.
- ○ We need a day’s notice.
「day’s」「days」が気になる場面とは
これらの表現は、日常会話・ビジネス文書・SNS投稿など様々なシーンで使われます。
具体例として:
- a day’s rest(1日の休養)
- in a few days(数日以内に)
- two days off(2日間の休み)
混乱が生じるのは、どちらも「日」に関する表現でありながら、意味や役割が異なる点です。
英語初心者がつまずきやすい理由
初心者にとって、「所有格」や「複数形」はなじみがなく、見た目の似ている「day’s」と「days」は特に混同されがちです。日本語に明確な対応がないことも混乱を助長します。
そのため「なんとなく雰囲気で選んでしまう」「SNSで見た表現を真似して間違える」といった状況が頻発します。
「day’s」とは何か?意味と使い方を解説
「day’s」は、英語における所有格の一形態であり、特に時間や期間を表す際に頻繁に使用されます。正しく理解することで、より自然な英語表現が可能になります。
「day’s」の文法的な役割(所有格)
「day’s」は単数形の「day」に所有を示すアポストロフィーと「s」を加えた形で、何かが「1日」に属していることを示します。これは人や物だけでなく、時間や期間にも適用されます。
例えば:
- a day’s work(1日の仕事)
- a day’s rest(1日の休息)
このように、「day’s」は「1日分の~」という意味合いで使用されます。
「day’s」を使った例文
以下に「day’s」を使用した例文を示します。
- She completed a day’s work before noon.(彼女は正午前に1日の仕事を終えた。)
- He took a day’s leave to attend the wedding.(彼は結婚式に出席するために1日休暇を取った。)
これらの例から、「day’s」が「1日分の何か」を示す際に使われることがわかります。
「day’s」が使われる典型的な文脈
「day’s」は以下のような文脈でよく使用されます。
- 通知期間:a day’s notice(1日前の通知)
- 旅程:a day’s journey(1日の旅)
- 休暇:a day’s vacation(1日の休暇)
これらの表現は、特定の期間や時間に関連する所有を示す際に「day’s」が適切であることを示しています。
「days」とは何か?意味と使い方を解説
「days」は、「day」の複数形であり、「複数の日」や「何日間」という意味を表す基本的な単語です。所有格である「day’s」とは文法的にも意味的にも全く異なります。この章では、「days」がどんな場面で使われるのか、具体例を通して見ていきましょう。
「days」は何の複数形か?
「days」は「day(1日)」の複数形であり、2日以上の期間や回数を指します。
英語では複数のものを表現する際に-sを付けるのが基本で、day → days という変化もそのルールに従っています。
- two days(2日間)
- several days(数日)
- five working days(5営業日)
単純ですが、英語の時間表現の基礎として非常に重要な単語です。
「days」を使った例文
以下は「days」が自然に使われる英文の例です:
- I’ll see you in three days.(3日後に会おう。)
- She worked for ten days straight.(彼女は10日間連続で働いた。)
- We spent our holidays in the mountains for five days.(私たちは5日間、山で休暇を過ごした。)
このように、「何日間」や「何日後」といった期間・時間を表現する時に「days」が用いられます。
「days」が使われる典型的な文脈
「days」は以下のような具体的なシーンでよく使われます:
- 予定や計画:in a few days(数日後に)
- 休暇や旅行:ten days off(10日間の休み)
- 通知や発送:within seven business days(7営業日以内に)
また、定型句としても使われます:
- back in the good old days(昔懐かしい日々)
- these days(最近)
このように、「days」は英語での時間表現や日常会話に欠かせない存在です。
「day’s」と「days」の違いを比較
ここまでで「day’s」と「days」それぞれの意味と使い方を見てきました。
次は、それらを対比しながら、違いをより明確に理解できるように整理していきます。英語表現に自信を持って使えるよう、意味、文法、使用場面の違いを確認しましょう。
文法構造の違い(所有格と複数形)
前述しましたが、「day’s」と「days」の違いをもう一度整理します。
表現 | 文法上の種類 | 意味 | 使用例 |
---|---|---|---|
day’s | 所有格 | 「1日の〜」 | a day’s work(1日の仕事) |
days | 複数形 | 「複数の日」 | three days later(3日後) |
- day’s:名詞「day」の所有格。何かが「1日に属する」「1日分の」という意味を表す。
- days:名詞「day」の複数形。「複数の日」「数日間」という意味。
文法的にまったく異なるため、使い方を間違えると意味が大きく変わってしまいます。
意味の違いを場面別に比較
表現 | 正しい形 | 意味 |
---|---|---|
a day’s work | day’s | 1日分の仕事 |
three days off | days | 3日間の休み |
a few days later | days | 数日後 |
a day’s rest | day’s | 1日の休養 |
上記のように、何日かの期間を指すときは「days」、1日分の何かを表したい時には「day’s」が適切です。
例文による違いの確認
- I need a day’s notice before the event.
→ イベントの前に1日前の通知が必要(所有格) - We’ll meet again in two days.
→ 2日後にまた会おう(複数形) - × I want a days rest.
→ 誤用(正しくは a day’s rest)
このように、たった一文字の違いが、文の意味を大きく左右することがあるため注意が必要です。
似て非なる「days’」とは?さらに紛らわしい表現を解説
「day’s」と「days」に加えて、もう一つ混乱しやすいのが「days’」という表現です。
見た目は「days」にアポストロフィーがついただけですが、文法的には異なる意味を持ちます。このセクションでは、「days’」の正しい使い方や他の似た表現との違いを解説します。
「days’」の使い方と文法的な意味
「days’」は、「複数の日(days)」に対する所有格です。つまり「複数の日々に属する何か」という意味になります。使われる場面は限られていますが、ビジネス文書や正式な文章では目にすることがあります。
例:
- five days’ notice(5日前の通知)
- three days’ journey(3日間の旅)
ここでのアポストロフィー(’)は、複数形に対しての所有を示す記号であり、文法上非常に重要な役割を果たします。
例文で見る「days’」の使いどころ
- The contract requires seven days’ notice before cancellation.
→ 解約には7日前の通知が必要。 - It was a two days’ journey through the mountains.
→ それは2日間にわたる山越えの旅だった。
このように「days’」は、「その日々の中で起きたこと」「その日数に必要なもの」など、より形式的・抽象的な表現に使われる傾向があります。
「day’s」「days」「days’」をセットで覚えるコツ
表現 | 種類 | 意味 | 例文 |
---|---|---|---|
day’s | 所有格(単数) | 1日分の〜 | a day’s work(1日の仕事) |
days | 複数形 | 複数の日、数日間 | three days later(3日後) |
days’ | 所有格(複数) | 複数の日に属する〜 | five days’ notice(5日前の通知) |
覚え方のヒント:
- 「’s」→ 1日(単数)の所有
- 「s」→ 複数の日
- 「s’」→ 複数の日々の所有
このように語尾に注目することで、使い分けがぐっと楽になります。
100dayと100daysの違い|赤ちゃんイベントにも注意
赤ちゃんの成長を祝う「100日記念」は、日本や韓国、中国などアジア各国で大切にされている伝統行事です。
英語でこの節目を表現する際、「100day」と「100days」のどちらを使うべきか迷う方も多いでしょう。本来はどちらが正しいのか?、正しい英語表現とその背景にある文化的な意味合いについて解説します。
「100days celebration」は正しい英語?
英語圏では、「100日記念」を表す際に「100 days celebration」という表現が一般的です。
このフレーズは、「100日間の祝い」という意味で、複数形の「days」が使われます。
例えば、赤ちゃんの100日記念を祝うイベントでは、「Happy 100 Days」や「100 Days Celebration」といった表現が用いられます。
この表現は、特にアジア系のコミュニティで広く使われており、英語圏でも通じる表現として定着しています。

「100day」は間違い?ネイティブ感覚での表現
「100day」という表現は、文法的には誤りとされます。
英語では、数詞の後に名詞を置く場合、通常は複数形を用います。したがって、「100day」ではなく「100 days」が正しい形です。
ただし、装飾やデザインの一部として「100day」という表記が使われることもあります。
例えば、バナーやフォトプロップスなどで「100day」と記載されている場合がありますが、これは視覚的なデザイン上の選択であり、文法的な正確性とは別の観点です。
育児・SNS投稿で使える英語表現
赤ちゃんの100日記念をSNSで共有する際には、以下のような英語表現がよく使われます:
- Happy 100 Days
- Celebrating 100 Days
- Our Baby’s 100 Days Milestone
これらの表現は、英語圏のネイティブスピーカーにも自然に伝わるフレーズです。特に「Happy 100 Days」は、シンプルで親しみやすく、多くの人に使われています。
また、赤ちゃんの写真とともに「100 Days Old」や「100 Days Young」といったキャプションを添えるのも人気です。これらの表現は、赤ちゃんの成長を祝う気持ちを英語で表現する際に役立ちます。
覚えやすい!「day’s」「days」の使い分け早見表・チェックリスト
ここまでで「day’s」「days」「days’」「100days」などの違いを見てきましたが、いざというときに迷わないよう、ポイントを一目で確認できるように整理しておきましょう。このセクションでは、初心者でも混乱しないための早見表と、実用的なチェックリストをお届けします。
用途別チェックポイント
使いたい表現の意味 | 正しい形 | 解説 |
---|---|---|
「1日分の〜」を表したい | day’s | 単数の「日」の所有格。 |
「複数の日(期間)」を言いたい | days | 「day」の複数形。 |
「複数の日の所有格」 | days’ | 複数形にアポストロフィーだけを付けた形。 |
赤ちゃんの100日記念を祝いたい | 100 days | 「100日間」の意味で複数形を使用。 |
初心者におすすめの覚え方
アポストロフィー’s(’s)は「〜の」と覚える
→ 「day’s=1日の〜」のように考えると覚えやすい。
数字+名詞は原則「複数形」
→ 1 day, 2 days, 100 days など。
アポストロフィーの位置に注意!
→ 「day’s」は単数所有、「days’」は複数所有。
英語学習のステップアップにつなげよう
「day’s」と「days」の使い分けをマスターすることは、英語の基本的な文法理解の第一歩です。
さらに以下のような関連表現にも応用できます:
- child’s vs. children’s
- year’s vs. years
- week’s vs. weeks
このように、所有格や複数形のルールは他の名詞にも共通しています。一つひとつ確実に理解することで、英語力が飛躍的にアップします。
「day’s」「days」に似た構造の関連表現一覧(所有格・複数形の比較)
名詞 | 単数形 | 複数形 | 単数の所有格 | 複数の所有格 | 意味例(日本語訳) |
---|---|---|---|---|---|
day | day | days | day’s | days’ | a day’s rest(1日の休養)five days’ notice(5日前通知) |
week | week | weeks | week’s | weeks’ | a week’s vacation(1週間の休暇)two weeks’ delay(2週間の遅れ) |
month | month | months | month’s | months’ | a month’s rent(1か月分の家賃)several months’ work(数か月の仕事) |
year | year | years | year’s | years’ | this year’s event(今年のイベント)10 years’ experience(10年の経験) |
child | child | children | child’s | children’s | a child’s toy(子どものおもちゃ)children’s books(子ども向けの本) |
person | person | people | person’s | people’s | a person’s opinion(ある人の意見)people’s lives(人々の生活) |
このように、「day’s」や「days」の理解を深めることで、さまざまな名詞にも応用可能になります。英語の所有格と複数形の関係を体系的に学ぶことで、語感が自然に身につき、実践的な英語力が高まります。
まとめ|day’sとdaysの違いとは?
英語学習において、「day’s」と「days」の違いをしっかり理解することは、基本的な文法力と語感を養う上でとても重要です。この記事では、所有格と複数形という2つの視点から両者を比較し、使用例や関連表現を通じて違いを明確にしてきました。
この記事のポイントまとめ
「day’s」=1日の○○(所有を表す)
例:a day’s work(1日の仕事)
「days」=複数の日、数日間(複数形)
例:three days later(3日後)
「days’」=複数の日々の所有格
例:five days’ notice(5日前の通知)
「100days」が正しい表記(赤ちゃんイベントなど)
→「100day」は文法的に誤り
類似名詞でも同じルールが適用される
例:week’s / weeks, month’s / months, child’s / children’s など
今後の英語学習のために
「day’s」と「days」の使い分けは、英語の所有格と複数形という基本を理解するための良い練習材料です。今回学んだルールは、他の多くの英単語にも当てはまり、英語を使うあらゆる場面で役立ちます。
今後はぜひ、実際の文章や会話の中で今回の知識を活用し、自然な英語表現を身につけていきましょう。