PS5コントローラーの修理は持ち込みできるのか？修理店と自己修理のやり方まで解説

PlayStation 5 (PS5) は、ゲーム体験を革新的なレベルに引き上げましたが、その中核を担うのがDualSenseコントローラーです。

しかし、どんなに優れた機器でも、使用していくうちに問題が発生することがあります。

本記事では、PS5コントローラーの修理に関する様々な疑問や課題に対して、詳細な情報を提供します。

「持ち込み修理は可能なのか？」から「自己修理の方法」まで、あなたのニーズに合った最適な解決策を見つけるお手伝いをします。

コントローラーの問題でゲームプレイが中断されているなら、この記事を通じて、迅速かつ効果的に修理する方法を学びましょう。

PS5コントローラーの故障内容と対応方法

まずPS5コントローラーのよく起こる故障の種類と、故障した際の対応方法をまとめました。

故障かも？と思ったら、以下を参考にしていただければと思います。

PS5コントローラーの一般的な故障問題

PS5コントローラーで頻繁に発生する問題には、以下のようなものがあります。

故障の種類	症状	考えられる原因
スティックドリフト	スティックを動かしていないのにキャラクターやカーソルが勝手に動く	スティックモジュールの摩耗、内部の埃や汚れ
ボタンの反応不良	特定のボタンが押しても反応しない、または誤反応する	ボタンの接点の劣化、内部の汚れ
バッテリーの劣化	充電の持ちが極端に悪くなる	使用による自然劣化、不適切な充電習慣
振動機能の不具合	振動が弱くなる、または全く振動しなくなる	モーターの故障、接続不良
接続の不安定さ	PS5本体との接続が頻繁に切れる	Bluetoothモジュールの故障、ソフトウェアの問題

上記のような問題が発生すると、ゲームプレイに大きな支障をきたす可能性があるので、適切な対処が必要です。

修理の必要性と選択肢の概要

コントローラーの故障は、ゲームプレイを大きく損なってしまいます。

修理などの対応方法としては、以下のようなものがあります。

故障時の対応	詳細
メーカー修理	ソニー公式のサービスセンターでの修理。郵送対応
家電量販店	修理対応無し。店舗によってはメーカーへの郵送代行あり（確認要）
独立系修理店	専門の修理技術を持つ独立した修理店での修理
自己修理	修理キットを使用して自分で行う修理
新品に買い替え	新しいコントローラーに買い替える

PS5コントローラーのドリフト現象や、修理の詳細は以下の記事に書いていますので、合わせて読んでいただけると幸いです。

PS5のコントローラーが勝手に動く？保証と修理費用は？ドリフト現象解決策ガイド

PS5コントローラーの勝手に動く問題を解決。原因、保証、自宅での修理方法から専門店利用のメリットとデメリットまで、詳細なガイドを提供します。

tokubi.jp

2024.02.28

ちなみに筆者は考えることなく新しいコントローラーを買うタイプです（笑）

ただし、決して安いものではないので、買い替えがベストとは言いません。

2024年9月2日からPS5が値上げになったことで、コントローラーも値上げなので、これまでよりも高くなりました・・・

PS5コントローラーの持ち込み修理は可能か？

「持ち込み修理」とは、故障した機器を直接修理店に持ち込んで修理を依頼する方法です。

PS5コントローラーの場合、持ち込み修理の可否は修理サービスの提供者によって異なります。

修理対応	持ち込み修理	郵送修理
メーカー（SIE）	×	○
家電量販店	×	× ※メーカーへの郵送代行（店舗による）
独立系修理店	△（郵送対応の店舗多）	○

ソニー公式サービスセンター（メーカー）での持ち込み修理の可否

ソニー・インタラクティブエンタテインメント（SIE）は、PS5を含むPlayStation製品の公式修理サービスを提供しています。

しかし、PS5やPS5周辺機器（コントローラーなど）は公式サービスセンターでの持ち込み修理は原則できません。

家電量販店での持ち込み修理サービスの有無

大手家電量販店の中には、ゲーム機器の修理サービスを提供しているところがあります。

ただし、PS5やPS5コントローラーについては、以下のような状況です。

独立系修理店での持ち込み修理

独立系の修理店は、PS5コントローラーの持ち込み修理において最も柔軟なオプションを提供する可能性があります。

ただし、インターネットで調べた限りでは基本的に独立系店舗も郵送対応が多いです。

※主な独立系修理店の紹介

店舗名	PlayStation修理対応	Nintendo Switch修理対応	DSシリーズ修理対応
PLAYSTATION DR	○	×	×
ゲームドクター	×	○	×
スマホスピタル	○	○	○

PS5コントローラー修理料金

PS5コントローラーの修理料金は、問題の種類や修理方法によって大きく異なります。

以下に、一般的な料金の目安と影響要因を解説します。

メーカー郵送修理と独立系修理店での料金比較

保証内であれば修理は無料ですが、保証外では修理費用が発生します。

ここではメーカーと独立系修理店での修理費用を比較しました。

基本的には独立系修理店での費用はメーカー修理よりも安く済むことが多いです。

修理内容	メーカー修理費用	独立系修理店費用（確認要）
外装部品の交換	11,000円	お問い合わせ
電源ブロックの交換	13,200円	お問い合わせ
メイン基板の交換	36,300円（デジタル・エディションは35,750円）	お問い合わせ
ディスク読取 / 駆動ブロックの修理 / 交換	13,200円	お問い合わせ
DualSense ワイヤレスコントローラーの修理 / 交換	7,480円	3,000円+税（スティック交換の場合）

※2024年9月2日からPS5が値上げになったことにより、修理費用も変動するかもしれません。

信頼できる修理店の特徴

少しでも安く修理をするために、メーカーではなく独立系の修理店にお願いすることを検討する人もいるでしょう。

ただ実際に多くの修理店がある中で、信頼できる修理店はどこなのか。

その特徴と見極め方を解説します。

経験と専門性:

• ゲーム機器、特にPS5コントローラーの修理経験が豊富であること。
• 最新の修理技術や部品に関する知識を持っていること。

透明性:

• 修理プロセスと料金体系が明確であること。
• 見積もりを事前に提供し、追加料金が発生する場合は事前に説明があること。

保証制度:

• 修理後の保証期間が明確に設定されていること。
• 修理が不成功だった場合の対応方針が明確であること。

顧客レビュー:

• オンラインでの評価や口コミが良好であること。
• 長期間営業している実績があること。

設備と部品:

• 適切な修理設備を有していること。
• 純正部品または高品質な互換部品を使用していること。

コミュニケーション:

• 顧客の質問に丁寧に答え、技術的な説明をわかりやすく行えること。
• 修理の進捗状況を適切に報告すること。

メーカー修理と独立系修理店のメリット・デメリット

修理を依頼する場合、メーカー修理か独立系修理店かを迷うことになると思います。

その際に大事になるのが、それぞれのメリット・デメリットを把握しておくこと。

ここではメーカー修理と独立系修理店のメリットとデメリットを解説していきます。

メーカー修理のメリット・デメリット

メーカー修理でのメリット・デメリットは以下です。

特に修理期間と修理金額がデメリットと感じるかもしれません。

独立系修理店のメリット・デメリット

独立系修理店ではメーカ修理より安価で済むことが多いですが、その反面、店舗によって修理期間や料金が異なる、技術力などがわからないなどの不透明な部分もあります。

PS5コントローラー修理 無料オプション

PS5コントローラーの修理費用を抑えたい場合、無料で修理できる可能性があります。

ここでは、無料修理のオプションについて詳しく解説します。

メーカー保証の詳細と適用条件

ソニー・インタラクティブエンタテインメント（SIE）は、PS5コントローラーに対して以下の保証を提供しています。

上記に加え、以下のような店舗保証で保証期間を延長することも可能です。

延長保証サービス	延長期間	料金	備考
PlayStation延長保証サービス	3年　（メーカー保証1年+ 延長保証2年）	4,400円(税込み)	メーカー保証期間内(購入日から1年間)であればいつでも加入できる
ビックカメラ延長保証サービス	3年　（メーカー保証1年+ 延長保証2年）	商品金額(税込)の5％分のポイント	加入のタイミングは購入時のみ
ジョーシン延長保証サービス	・自然故障　3年　（メーカー保証1年+ 延長保証期間2年） ・物損故障　1年（期間中1回限り有効）	・物損保証付2,200円(税込) ・物損保証なし1,650円(税込)	加入のタイミングは購入時のみ

保証を適用するためには、以下の条件を満たす必要があります。

保証外の場合の対処法

保証期間が過ぎている場合や、保証対象外の故障の場合は、以下のオプションを検討できます。

1. 有料修理サービス: SIEの公式修理サービスを利用（一律料金）
2. 独立系修理店: 地域の信頼できる修理店を利用（料金は店舗による）
3. 自己修理: 修理キットを使用して自分で修理（リスクあり）
4. 新品購入: 修理コストが高い場合、新しいコントローラーの購入を検討

PS5コントローラーを自分で修理する方法

持ち込み修理が難しい場合や、自分で修理にチャレンジしたい場合のために、PS5コントローラーの自己修理方法について解説します。

ただし、自己修理にはリスクが伴うため、十分な注意が必要です。

自分で修理するための方法

1.オンラインガイドの活用:

• YouTube等の動画チュートリアルを参考にする
• 信頼性の高い修理サイトの手順を確認する

2.修理キットの使用:

• 専用の修理キットを購入し、必要な工具と部品を揃える
• キットに付属する説明書を注意深く読む

3.オンラインコミュニティの活用:

• Reddit等のコミュニティで助言を求める
• 経験者からのアドバイスを参考にする

必要な工具と部品

基本的な工具:

• 精密ドライバーセット（特にT8セキュリティビット）
• プラスチック製のオープニングツール
• ピンセット
• 静電気防止マット
  
  

※高度な修理に必要な工具:

• 半田ごてと半田
• 半田吸い取り器
• マルチメーター
  
  

交換部品:

• スティックモジュール
• ボタンラバー
• バッテリー（必要な場合）
  

注意: 純正部品の入手は難しい場合があるため、信頼できる供給元から高品質の互換部品を入手することが重要です。

基本的な自己修理の手順と注意点

1. 準備:
   • 静電気対策を行う（静電気防止マットの使用など）
   • 作業場所を清潔に保つ
   • ネジや部品を整理するための小皿を用意する
     
     
2. 分解:
   • コントローラーの背面のネジを外す
   • プラスチックケースを慎重に開ける
   • 内部のケーブルや基板を確認する
     
     
3. 問題の特定:
   • 目視で明らかな損傷や汚れがないか確認
   • スティックモジュールやボタンの状態を点検
     
     
4. 修理/交換:
   • 問題のある部品を慎重に取り外す
   • 新しい部品を正確に取り付ける
   • 半田付けが必要な場合は、適切な温度で行う
     
     
5. 再組立:
   • すべての部品を元の位置に戻す
   • ケーブルやコネクタを正しく接続する
   • ケースを閉じ、ネジを適切な強さで締める
     
     
6. テスト:
   • コントローラーをPS5に接続して全機能をテスト
   • 必要に応じて再調整や微調整を行う
     
     

注意点:

• 作業中は常に静電気に注意する
• 無理な力を加えず、慎重に作業を進める
• 迷った場合は作業を中断し、専門家に相談する
• 修理により保証が無効になる可能性があることを理解する

※参考動画をいくつか紹介しておきます。

コントローラーの寿命を延ばすためのメンテナンス方法

1. 定期的な清掃:
   • エアダスターでほこりを除去
   • アルコールワイプで表面を拭く
     
     
2. 適切な使用:
   • 過度の力を加えない
   • 飲食物から遠ざける
     
     
3. 保管方法:
   • 直射日光や高温を避ける
   • 湿気の少ない場所で保管
     
     
4. ソフトウェア更新:
   • 定期的にファームウェアを更新
     
     
5. 早期の問題対処:
   • 小さな異常を感じたら早めに対応

まとめ：PS5コントローラーの修理は持ち込みできるのか？

今回はPS5のコントローラーの修理は持ち込みできるのか？という疑問をテーマにしてきました。

結論を言うと、メーカーや家電量販店では持ち込みでの修理対応はなく、基本的には郵送対応になります。

持ち込みが可能であるとすれば、独立系の修理専門店です。

修理対応	持ち込み修理	郵送修理
メーカー（SIE）	×	○
家電量販店	×	× ※メーカーへの郵送代行（店舗による）
独立系修理店	△（郵送対応の店舗多）	○

郵送の場合、送ってから手元に戻ってくるまでコントローラーは利用できません。

そのため、待ちたくない場合は思い切って新しいコントローラーを購入するのも検討するのが良いです。

修理を依頼する場合は、メーカー修理と独立系修理店のメリット・デメリットをしっかり把握した上で選びましょう。

自己修理でも良いですが、慣れていない、もしくは初めて挑戦する場合は、余計に症状を悪化させてしまうリスクがあるので、そこを理解した上で実施してください。

あなたにとって一番ベストな選択をするきっかけになれば幸いです。